第46回東京モーターショー2019から見る自動車産業の未来

2年に1度の自動車の祭典、東京モーターショーが東京ビッグサイト周辺で開催されました。その概要と弊社の視点をご紹介したいと思います。

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1、ショー全般について

今年の東京モーターショーは、出展がほぼ日本メーカーに限定されるなど、例年より規模の小さいモーターショーとなりました。23日の報道関係者の先行公開も、従来に比べると参加人数も少なく、特に中国関係者の姿が少なく思われました。

開催場所は来年の東京オリンピックの関係もあり、ビッグサイトの一部が使用できずに有明と青海の2エリアに分かれ、その両エリアは1.5kmほど離れており、その間を無料シャトルで移動する形になっていました。
また内容においても、環境問題や高齢者の事故増加、若い世代のクルマ離れなど、近年の自動車産業が抱えている課題を踏まえたものとなっており、その一つが電動化であり、もう一つが近未来を見据えた展示でした。

トヨタ自動車の展示は実車を1台も展示しない、従来とは全く異なる形で近未来のモータリゼーションを示したもので、実車に関してはトヨタ自身の展示施設であるメガウェブを利用したものとなってました。それ以外の全ての日本メーカーは、スバルを除き電動車ショーモデルが展示されていました。

また、自動車の開発の方向においても、従来のハードウェアの主張から乗る人との関係、感性を考慮したものとなっていました。

併せて東京モーターショーへの来場者が年々減る対策として、近未来の乗り物に試乗できる体験型企画や、子供向け職業体験キッザニアも青海館に用意されていました。さらにNTTをはじめとする通信事業者や電機メーカー、ドローンなどを手掛けるベンチャー企業、素材メーカーなど、自動車とは直接関係のない企業が多数参加していることも特徴的でした。
100年に一度と言われる自動車産業の変革期において、今後モーターショーがどこに向かうべきなのか考えられた結果の内容だと思います。

CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)やMaaS(車を人の移動手段からIT技術でシームレスに繋ぎ一つのサービスとして提供)という概念が叫ばれていますが、
これらの技術やサービスを私たちの生活の中でより身近なものとして浸透させるには、現在のユーザーの望む将来像との関係をさらに模索する調査が必要と思われます。

2、メーカーブースの印象

今回のモーターショーにおける乗用車メーカーの参加は以下の通り。
<有明展示場>
スズキ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、レクサス(トヨタとは別の場所に展示)の日本車勢とベンツ/スマート、ルノー/アルピーヌ、BMWアルピナ
それに二輪車がカワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハ

<青海展示場>
スバル、ダイハツ、トヨタと大型車のイスズ、日野、ふそう、UD

個々のメーカーに関しましては、展示自体従来のような派手な感じはなくなっていましたが、その中で日産自動車のショーカー展示が新しい手法を用いており、展示台上のLEDによる映像が本物のように、美しく立体的に見える方法には目を奪われました。

トヨタ自動車は先に述べたように、従来とは全く異なる方法の会場作りを行っていましたが、この方法がどこまで一般のお客さんに理解されたかは疑問です。

車として見た時に、今回のショーの中で意欲的と思われたのはダイハツでした。軽自動車の枠の中において、更なる発展を現在未来の両方向で示唆していましたし、軽枠を超える車においても目新しいミニバンの展開が興味深かったです。

またEVの展示も従来の夢物語的な展開から、現実的な展開を示すものが出てきていました。最初はコミューター的なものから試乗導入が本格化してくると思われますが、トヨタの超小型EVやi-ROADなどが市場に導入される可能性が高いと思われました。さらに日産自動車のIMkなども、近い将来市場に導入されると思われます。このようにして徐々にではありますが、確実に日本においてもEVの波が押し寄せてくると思われますが、官民一体での展開が不可欠なこの事業に、日本全体でどのように取り組んでいくのかその市場性の調査と共に検証が必要と思います。
また自動運転に関しても多くの展示が見られましたが、新技術主導型が多いように思われ、今後、年代別に望まれる楽しみのある自動運転技術の方向性を模索していく必要を感じた次第です。

3、主要展示車の概要(詳細の商品概要はこちら

(1)トヨタ

①日本でEVを普及させる為の超小型EV
・小型、近距離、法人利用などモビリティとして新たなビジネスチャンスを狙った車。トヨタのEV戦略が伺えます。

②e-Palette
・Autono-MaaS専用EVとして、オリンピック/パラリンピックに十数台提供し、選手村内を巡回するバスとして選手や大会関係者の移動をサポート。
・オリンピック/パラリンピックの選手から、選手村内での生活の様子をヒヤリングし、より快適で便利なモビリティを実現する為の工夫を反映との事です。

③LQ
・人工知能や自動運転など、人に寄り添う新しいテクノロジーにより「新しい時代の愛車」を具現化したコンセプトカー。「クルマと人」「クルマと社会」の新しい関係を提案との事。
・搭載されている新技術は、近い将来市販車へのフィードバックが予想され要注目です(無人自動バレーパーキングシステム、AR-HUD、覚醒・リラックス誘導機能付きシート、新しいHMI機能など)。
・今後自動車はエクステリアよりもインテリアが重要となる事も予想され、各メーカーが新たなHMI(ヒューマンマンインターフェース)の開発に取り組んでいます。現在は開発主導で提案されてますが、今後はユーザーの潜在ニーズを捉えた商品開発が求められるのではないでしょうか。

④ヤリス
・現行ヴィッツの後継車(グローバルペットネームに変更)。従来同様Bseg ハッチバックタイプ。
・商品テーマは、「走る楽しさと、世界最高レベルの低燃費、先進の安心安全技術を備えたコンパクトカーの域を超える、新世代コンパクトカー」。
・TNGAプラットフォームを採用し、軽量かつ高剛性、低重心なボディを実現。走る楽しさに加え、ハイブリッド車で世界最高レベルの低燃費を目指しているとの事。
日本での発売は2020年2月中旬で、新型フィットとガチンコ勝負となります。両車は競合関係にありますが、コンセプトは大きく違うと思いますので、市場がどの様に受け止めるか、要注目です。

⑤MIRAI Concept
・現行MIRAIの次期車。2020年末に日本や北米、欧州などで発売予定。
・「エコカーの域を超えた走りを予感させるダイナミックさと、誰もが思わず振り返るエモーショナルな美しさを併せ持つスタイリングを追求。さらに、走る楽しさを持つクルマづくりに徹底的に拘り、今までにない気持ちの良い走行フィーリングの実現を目指した」との事です。
・プラットフォームをクラウンやLSと共用。将来技術を搭載したコンセプトカーLQはEVとしているものの、FCVも継続していく模様です。

⑥グランエース
・アセアン地域での高級多人数乗車ワゴンとして、今年8月バンコクインターナショナルグランドセールでワールドプレミア(現地名はマジェスティ)されました。ベースはアセアン地域のハイエース。
・「上質かつ快適な移動空間を提供する新たなフルサイズワゴン」として、日本でも2019年内に発売との事です。

⑦LF-30 Electrified
・レクサスの次世代電動化戦略のビジョンを象徴するEVコンセプトカー。
・LF-30という車名は、2019年でレクサスが創業30周年を迎えたことに由来。
・レクサスは2025年までに全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリン車の比率を上回ることを目標としています。直近では2019年11月広州モーターショーでレクサス初のEV発表、2020年前半でPHVやEV専用モデルを投入する計画との事です。やはり今後の本命はEVであり、トヨタが本腰をいれたEVがどの様なクルマとなるのか、要注目です。

(2)ホンダ

①フィット
・2001年にデビューした初代から数えて4代目。従来同様Bsegハッチバックタイプ。
・歴代フィットで継承されて来た広い室内空間や使い勝手の良さはそのままに、グローバルで通用する新しい時代のコンパクトカーのスタンダードを目指して開発したとの事。
数値では表せない「感性評価」を追求し、4つの心地良さを具現化。またライフスタイル/ライフステージに合せたクルマを選べる(松竹梅で無く)ような、5つのタイプを設定。
・フロントデザインは、これまでのイメージを統一してきたファミリーフェイスとは異なりユニークなものになっています。
・日本での発売は2020年2月(ヤリスと同時期)。ヤリスとのガチンコ勝負が注目ですが、現行FITに対しデザインを大きく変更した点や、類別展開を松竹梅の縦展開では無く横展開してきた点など、販売店等の売りの現場やお客様の反応が注目されます。ターゲット層を分けた類別展開は、クラスター分析による検証も良いかもしれません。

②HONDA e
 ・今年9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアしたグローバル車としてホンダ初のEV(中国専用でヴェゼルベースのEVを発売済)で、Bsegハッチバックタイプ。
 ・日本での発売は2020年。欧州では既に予約が開始され2020年夏にデリバリー予定です。
 ・欧州CO2規制対応が主と思われますが、評価が分かれる商品ではないでしょうか?開発にあたりデザインクリニック等で十分市場性を確認してきているとは思いますが、市場での反応が注目されます。

(3)日産

①アリアコンセプト
・将来市販化を視野に入れた、クロスオーバーEVのコンセプトカー
・前後に高出力モーターを配置した4輪制御システムを採用。優れた発進/加速性能と滑りやすい路面でのトラクション性能を確保しているとの事です。
・次期エクストレイルとも捉えられますが、日産の巻き返しに於いて最重要車種になると思われます。

②IMk
・2020年代のEVシティコミューターを具体化したコンセプトカー。
・新開発のEVプラットフォームを採用し、主に都市部での移動を想定して開発との事です。(デイズのEV版として発売が予想される)
・「プロパイロット2.0」の進化版となる次世代の運転支援技術が装備され、高速道路での運転支援から主要幹線道路に利用範囲を拡大して運転をサポート。
・目的地に到着すると、ドライバーレスバレーパーキング機能により自動で空いているスペースに駐車。車内ではアバターとなって現れる友人と、会話しながら走行できるなど、ソーシャルライフも楽しめるとしています。これらが市販車に装着されるかは不明。
航続距離と車両価格がどの程度で発売されるか注目ですが、それによっては日本が本格的なEV普及段階に入る可能性があると思います。発売された際は、購入層や使用実態に要注目です。

(4)スズキ

①WAKUスポ(ワクスポ)
・世代を超えて日常使いでも趣味使いでも、一台で楽しさワクワクを家族内でシェアリングできるパーソナルコンパクトPHEV。
・Aセグメントのコンパクトボディに、車体形状、フロントマスク、インテリア表示コンテンツを切り替えるワクワクスイッチを搭載。一人ひとりの楽しさ、ワクワクに応えてクルマが変化し、みんなで共有できる未来の「小さいクルマ」を提案との事です。

②HANARE(ハナレ)
・AI、ロボットによる超効率化社会の中でも、「人のつながり」や「人のこだわり」など、人間らしい欲求を大切にし、クルマを所有する新たな喜びを提案する自動運転車。
・家の「離れ」のようなほどよい大きさの室内空間が移動する事で、運転以外の楽しさ、ワクワクを提案との事です。

③HUSTLER CONCEPT(ハスラーコンセプト)
・2014年に発売された現行ハスラーの次期車。現行のイメージを強く残しています。
・軽量化と高剛性を両立させたプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、ホイールベースは現行に対し35mm延長(現行ワゴンRと同じ)。
・衝突軽減ブレーキ(デュアルカメラブレーキサポート)の夜間歩行者検知、後退時ブレーキサポートを搭載。ターボ車には、全車速での追従機能を備えたアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線逸脱抑制機能を採用しています。
・キープコンセプトで変わり映えの少ないフルモデルチェンジとなりましたが、中身は充実しています。しかし今後ダイハツからハスラーキラーの投入も予想され、その時が勝負所ではないでしょうか。

(5)ダイハツ

①IcoIco(イコイコ)&Nipote(ニポテ)
・自動運転タイプのパブリックトランスポーター。
・クルマ椅子や大きな荷物を持った旅行者などの乗り換えを考え、格納式のスロープを搭載。自宅や目的地の前など細い道でも移動可能な車両サイズで、ファースト/ラストワンマイルでの活用を目指すとの事です。
・付属のお世話ロボット「ニポテ」は、話しかけることで移動に関わる生活をアシストする様です。

②TsumuTsumu(ツムツム)
・次世代軽トラックの提案。
・キャビン内を広くしたレイアウト案や新発想のドア開口により乗降性向上を実現。
・農業用ドローン基地や個室空間など、軽トラックの使い方の幅が一層広がる換装可能な荷台を設定しています。
・今後日本の農家も変化し若い世代のニーズを汲み取ると、軽トラックのクルマ造りも大きく変化するのではないでしょうか。ツムツムには新しい提案があり、これを検証して行き、是非とも具現化して欲しいと思います。

③WaiWai(ワイワイ)
・「心地良い広さのジャストサイズミニバン」みんなで楽しく出かけたくなる開放感あふれる室内空間がテーマとの事です。
・3列6人乗りの小型ミニバンで、パワートレインはハイブリット。センターピラーレスを採用してますが、タントで培った技術を小型ミニバンクラスで具現化されるか注目です。

④WakuWaku(ワクワク)
・軽クロスオーバータイプ。ハスラー対向として、市販化が注目されます。
・後席ドアからクォーターパネルに掛けての大型プロテクターモールが特徴。足回りの力強さを表現してますが、これにより一見2ドアにも見えますよね。

⑤DAIHATSU 新型SUV(名称無し)
・モーターショー終了後、ロッキーの名称で発売されたBseg SUV。日本専用で、ボディサイズは5ナンバー枠。トヨタには一部デザイン変更を施し、ライズの名称でOEM供給されます。
・競合車はクロスビーと思われ、販売目標台数はロッキー:2千台/月、ライズ:4.1千台/月としていますが、販売動向及び購入層が注目されます。

(6)マツダ

①MX-30
・マツダ初の量産EV。Cseg SUVタイプで、CX-30とプラットフォームを共用。欧州CO2規制対応を主に開発との事です。
・ドアは観音開きタイプを採用。安全装備では、被害軽減ブレーキ技術「スマートブレーキサポート(SBS)」に交差点での衝突事故防止機能と白線の無い道路(縁石)での逸脱回避をアシストする機能を追加しています。
・欧州で先行予約を開始し2020年後半からデリバリー予定との事です。
・CX-30のEV版とせずに、専用車を開発したマツダの意気込みを感じますが、航続距離が200kmで今時のEVとしては短く(レンジエクステンダーの追加の噂もありますが、)、今後の欧州での販売台数、購入層や使用実態などが注目されます。

(7)スバル

①LEVORG prototype
・現行レヴォーグの次期車、2020年秋発売予定。
・デザインフィロソフィーである「Dynamic × Solid」を深化させ、クルマそれぞれが持つ価値をより大胆に際立たせる新デザインコンセプト「BOLDER」を初採用との事です。
・現行レヴォーグは、インプレッサWRXをベースにフロントバンパー、フェンダー及びクオーターパネルから後ろを変更(ワゴン化)したものですが、次期車もインプレッサWRX(次期車)との共用化が予想されます。
安全装備は、新世代アイサイトを採用。広角化した新開発ステレオカメラと前後あわせて4つのレーダーによる360°センシングを実現。見通しの悪い交差点での出合い頭や右左折時まで、プリクラッシュブレーキの作動範囲を拡大したとの事です。

②VIZIV ADRENALINE CONCEPT
・2019年9月のフランクフルトモーターショーにて発表した、デザインコンセプトカー。
・SPORTSとFIELDの価値をバランスしたコンセプトカーで、ドライビングを愉しみながらギアを積んでどこにでも走って行ける、そんな愉しさや興奮を表現。光と陰が交差するダイナミックかつ立体的な造形により、人の行動を誘発するBOLDERデザインを具現化したとの事です。
XV次期車のデザインの方向性を示唆したモデルと思われますが、開発車に於いてはクリニック等を実施し、玉成して行って貰いたいですね。

(8)三菱

①MI-TECH CONCEPT
・「光と風を感じながら大地を駆け抜ける電動SUV」をコンセプトとし、軽量・小型化した新しいPHEVシステム、4モーター方式の電動4WDシステム、先進の運転支援技術と予防安全技術をスモールサイズのSUVに凝縮した、三菱のブランドメッセージである “Drive your Ambition” を体現するコンセプトカーとの事です。
・三菱の四駆システムは素晴らしい物になっているかと思われますが、現行アウトランダーPHEVもそうですが、プロモーションが課題ではないでしょうか。

②SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT
・ekスペースの次期車。今年度中に発売予定。
・フロントは三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用し、サイドはサイドシルガーニッシュとホイールアーチをブラックにしSUVらしさを強調。
・eKワゴンにも設定されている高速道路の同一車線でステアリングやブレーキを支援する「マイパイロット」を搭載との事です。
・日産のデイズルークスも同時発売されると思われますが、N-BOXの牙城を切り崩せるか、要注目です。その為には自銘柄からの代替だけでなく、他銘柄の獲得が大事ですね。

③MITSUBISHI ENGELBERG TOURER
・2019年3月のジュネーブモーターショーにて発表した、 3列シートSUVタイプのコンセプトカー。
・4WDシステムは、フロントとリヤにモーターを搭載するツインモーター方式のフルタイム4WDとし、前輪左右の駆動力配分を制御するAYC、四輪のブレーキ制動力と前後モーター出力の制御(ABS&ASC)を統合制御するS-AWCを採用。
・EV航続距離は70km以上、満充電・燃料満タンの状態からの総航続距離は700km以上との事です。
アウトランダー次期車を示唆したモデルと思われますが、やはりプロモーションが課題ではないでしょうか。

4、モーターショーでもトレンドのEVやHMIの調査、そして今後の方向性を整理するには

弊社が持つ知識や経験をもとに下記のような内容をご相談いただくことも可能です。
(1)今回のモーターショーの課題整理と次回モーターショーに向けてのメーカーブースへの提案
 ・今回のモーターショーは、色々な試みがあったものの、メーカー間の統一性に欠けていたのではないでしょうか(トヨタが突っ走って、他のメーカーがついて来て無い)。弊社ネットワークにより有識者に対するインタビュー調査等を踏まえ、今後のモーターショーの方向性を整理し、その中で各メーカーブースの有り方、アイデア出し等を弊社ブレーンによりご提案する事が出来ます。

(2)新しいHMIに関する情報収集やユーザー評価
 ・トヨタのLQや日産アリアコンセプト等からは自動運転、コネクティッドの進展と共に、新しいHMIの提案がありました。現在は開発主導で提案されてますが、今後はユーザーの潜在ニーズを捉えた商品開発が求められると思います。弊社ではHMIに関する専門知識と経験があり、HMIに関連する情報収集及びそれらのDATAベース化、更にユーザー評価などを加えた弊社独自の分析等をご提供する事が出来ます。

(3)EVのユーザー特性や使用実態調査
 ・HONDA e、MAZDA MX-30、NISSAN IMk(デイズEV、三菱 ekワゴンEV)、そして今回は発表されませんでしたが広州モーターショーで発表されるLEXUS EVなど、いよいよ日本車EVが出始めた感があります。
これらEVのユーザー特性や商品評価などに加え、OBD2からの出力信号解析による使用実態分析など、弊社ではEVに関する多くの調査スキルを有してます。
もちろん日本だけではなく、世界で最もEV市場が大きい中国での調査実施も可能です。
また、詳細な統計DATA(日本、中国)の基、地域別販売分析も得意とする分野です。

(4)新商品に対するユーザー評価
 ・EV以外にも近々に発売が予想される新型車やFMC車が多く見受けられました。既にモーターショー終了後発売となったダイハツ ロッキー及びOEM供給のトヨタ ライズ、2020年2月には、トヨタ ヤリスとホンダ FIT、3月には三菱ekスペースと日産デイズルークス、9月にはレヴォーグなど。これらのユーザーや販売店等での反響調査は勿論のこと、競合他車との比較による定置評価やダイナミック評価等も弊社の得意としている分野です。ファネル分析により販売台数予測も実施可能です。

>>HMIやEV、ユーザー評価等について相談してみる

5、弊社スタッフの東京モーターショーインプレッション

最後に弊社スタッフのインプレッションを紹介させていただきます。

(1)社員A
・初めての参加でした。大転換をかけたと聞いてはいましたが、参加・体験型のものが多いことには魅力を感じました。スマートシティが将来的に広がる中でモビリティがどういう役割を、楽しみを担っていくかという部分を自分の目で見ることができるいい機会だったなと思います。
体験系のコンテンツの混雑具合や整備が、今後見える化されるとより効率的に周れるかなと思い、期待したいです。

(2)社員B
・昭和29年日比谷公園での第一回から観てきて、更には出展する側にも携わってきた。
来場者が減って来たのは”若者の車離れ”が加速して来て当然の減少。成熟した日本の市場とショウの内容がかみ合わなくなって来たことが要因。海外メーカーの出展社数の減少も拍車をかけている。今回はテクノロジー競争のグローバル視線をから思い切って舵を切った。危機感を行動に移したことは評価したい。体験 未来のユーザー というコンセプトも面白い。体験型は何回かトライしたが 小学生目線は初めてで画期的。車の楽しさを小さいうちから刷り込む努力を。但しやってみて分かった事が沢山あり課題も沢山。高校生以下の無料は継続、入場料は半額の千円にしてチャレンジを。オリンピックの後、子供達から”今年も連れてって”とせがまれる様に。人と車を共感させる”わくわく感”こそがモーターショウの肝だと今でも信じています。

(3)社員C
・今回のモーターショーはこれまでと大きく変わった為、色々な意見があると思いますが、何を基準に評価するかで評価結果は異なると思います。私の評価基準は、「このままではモーターショーが衰退の一途、業界として盛り上げる必要がある」、要は単にイベントとして盛り上げる事が大事と言った評価基準です。従って130万人集まったのだから、今回のモーターショーは成功だったと思っています。
しかし、「若い人に来てもらって、将来の需要に繋げる」「車の楽しさを知ってもらって若者の車離れに歯止めを掛ける」といったような事を期待してはダメですね。彼らは運転するよりゲームの方が楽しいわけですから。「時代」「世代」「年代」の価値観をしっかり捉えて行かないとミスリードすると思います。
オートサロンは何故成長して来たか?単なるイベントとしての盛り上がりだけを、狙って来たからではないでしょうか。
もし今回のモーターショーがキッザニアや無料エリアでの集客が中心だったとしたら、それはそれで1つの方向性として捉えるべきと思います。
モーターショーが楽しかったと言う基準が、「新しい車を見たり触れたりして高揚感を得たい」と言った基準であるとするならば、それはもう昔の話で今の価値観では有り得ないでしょう。欧米のモーターショーも衰退して来ている中で、東京モーターショーが新しいモーターショーのあり方をクリエイトし、世界の注目を集めるショーにしていきたいですね。
とはいえMID-4を見た時の高揚感は忘れられないです。

(4)社員D
・今年から展示会場が2ヶ所での開催となって会場移動が不便になった印象はあるが、会場間の行き来で色々なイベントが開催されていて来場者を飽きさせないコンセプトになっていた。しかし当日はあいにくの雨で中止にとなり2ヶ所開催が不便に感じてしまった。
・出展メーカーの減少により、会場のスペースを広く取れているせいか見やすく、また会場展示が自動車・商用車・部品等に分類されているのも見やすかった。
・今回のトヨタは例年とは違い自動車の展示はほとんどなくロボット等のIT系に照準を合わせているのも珍しかった。

最後までご覧頂き有難う御座いました。今後も海外のモーターショー紹介や、新型車の情報等を発信していきますので、ご期待ください。

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