東京オートサロン2020 vol.2メーカーブース分析から見る各社の狙い

東京オートサロン2020第1弾レポート(https://www.consumer.co.jp/event/tokyo-autosalon2020-1/)では、参加したスタッフ数名の各視点からのレポートでした。
第2弾では、オートサロンでのメーカー各社の展示内容を以下の4つに分類し、どこに重きを置き 狙いは何かCRC独自の視点で分析してみました。
なお円グラフで示した4分類の構成比は、展示車の内容やトークショー等のイベント内容などから弊社が独断で決めたものです。

①発売前の新型車のプロモーション
・発売前の新型車、FMC(Full Model Change)車、MC(Minor Change)車等を展示し、
 発売前のティザーを狙った展示。
 
②既販車のプロモーション
・既存のアフターパーツ装着車やノーマルの既販車を展示し、販売促進の為の訴求を狙った展示。
 
③カスタマイズ車によるブランド訴求
・既販車をベースにカスタマイズし、ベース車の商品訴求や、企業ブランドの訴求を狙った展示。
 
④モータースポーツによるブランド訴求
・モータースポーツ活動をアピールし、走る楽しさや技術力の訴求を狙った展示。

(1)トヨタ

・東京モーターショーでヤリスが発表されたが、引き続きオートサロンではGR仕様を発表し、WRC活動と併せヤリスのプロモーション活動を中心とした展示になっている。
・現在トヨタが参戦しているラリーやレースの車両も多く展示されており、モータースポーツ色が強い内容。
・アルファード/ヴェルファイアのモデリスタ仕様やRAV4/ハイラックスのTRD仕様もあるが、GRを中心としたモータースポーツによるブランド訴求を強く打ち出している。(東京モーターショーとの棲み分けが鮮明)

 

(2)ホンダ

・シビックのマイナーチェンジや新型フィット/フリードのモデューロ仕様など、新型車及び既販車のプロモーションを中心とした展示。
・一方でF1やGT500等のモータースポーツ車両の展示も多く、ステージイベントもモータースポーツ中心。モータースポーツによるブランド訴求に力点を感じるが、商品ブランドとの繋がりはやや希薄な印象。

 

(3)日産

・近々発売予定の50thアニバーサリーやNISMO仕様、Italdesign、モータースポーツのGT500等、全体的にGT-R中心の展示で、例年と変わらない印象。
・トークショーも含め、GT-R、フェアレディZ、スカイラインによるスポーティイメージでブランド訴求している為、量販車の販売促進に繋がる内容は少ない。また新鮮味にも欠ける。

 

(4)スズキ

・1月20日発売の新型ハスラーのプロモーションが中心。昨年10月の東京モーターショーで既にハスラーコンセプトと称し発表されたが、引き続きオートサロンでも出展。競合となるダイハツ タフトも出展しており、両車の戦いが注目される。
・新型ハスラーに加え既販車の展示も多く、カスタムカーイベントとしての意味合いはやや薄い内容。

 

(5)ダイハツ

・東京モーターショーで展示されたWakuWakuの生産車となるTAFTのプロモーションを中心に、昨年7月にFMCしたタントのカスタマイズ車等により、商品の訴求を図っている。
・一方ハイゼットトラックの3バージョンは、軽やかさや楽しさが表現されており、企業ブランドの訴求を狙っている印象。
・ブースには小学1年生から18歳までを対象にしたエンジン組み立て体験コーナーが有り、ユーザーとの距離感を縮める仕掛けもある。

 

(6)マツダ

・昨年10月に発売されたCX-30や、CX-5/CX-8などの既販車プロモーションが中心。
 特にCX-30は、開発者のトークショーを交えデザインを訴求。
・一方マツダのもう一つの訴求ポイントである走りは、3台のモータースポーツコンセプト車により、エンドユーザーが気軽にスポーツ走行を楽しめるような提案とし、マツダ全体としてデザインと走りをバランスよく訴求している。

 

(7)スバル

・東京モーターショーで新型レヴォーグを発表したが、引き続きオートサロンではSTIバージョンを発表し、他のWRX S4やBRZのSTIバージョンと併せ、高性能イメージを訴求している。
・また、スバルが参戦しているレースやラリー車両は、STIバージョンとの繋がりが図れている為、訴求に効果的な展示となっている。

 

(8)三菱

・東京モーターショーでSUPER HIGHT K-WAGON CONCEPTを発表したが、オートサロンではekクロススペース、ekスペースの正式名称で、発売前のプロモーションとして展示。
・テリー伊藤プロデュースのデリカD:5、特務機関NERV仕様のアウトランダーPHEV、週末探検家仕様のエクリプスクロス等は、既販車の訴求と共にカスタマイズ車として内容が充実しており、上手く提案されている。

 

まとめ

このようにブースごとに、そしてモーターショーの内容と比較することで、各社が重きを置いている部分が見えてきたのではないでしょうか。
あるいは来場者の特色に応じきれていない、訴求ポイントのつながりがあまり見えてこなかったメーカーが今後国内ないし海外にどうアプローチをかけていくかも気になるところです。
メーカーのその他の車や、インポーター、チューニングメーカーの車、オートサロンの様子については下記の第1弾から是非ご覧ください。

●東京オートサロン2020レポート第1弾「東京オートサロン2020 vol.1チューニング、ドレスアップ、何でもありが醍醐味」
https://www.consumer.co.jp/event/tokyo-autosalon2020-1/

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