こんにちは。CRC社長の尾鷲です。

2015年3月初旬、タイの農用トラクターを所有している農家を訪問して、
「どんなトラクターをどのように使用しているのか」
「農用トラクター市場はどのようか」等のテーマの調査を実施することになり、
10日間ほど現地調査会社の方々とタイ各地を飛び回ってきました。
 

 
 
今回私が訪問したのは、バンコクから北西に100~150キロほど離れたところ。
農用トラクターを使う農家は大抵が郊外にあり、訪問するのが大変でした。
 
皆さんはタイで農用トラクターを持っている農家と言うと、どんな家を想像しますか?
私は、
『日本の農家より経済的にはもっと貧しい環境で、
ボロボロのトラクターを使いまわしているのだろうなぁ』と想像していました。
 
ところが、実際に訪問してみるとびっくり。
門を入るとすぐに直径100メートルくらいの池(農業用水用ため池)が2つあり、
その池の中にコテージ風の立派な家があるではありませんか。
 

 
その素敵なたたずまいに驚いていると
玄関につながる渡り廊下(橋)を渡って家の中に案内されました。
ちょっとした豪邸です。経済的に裕福なのでしょうね。
 
耕地面積を聞いたところ、「30Rai(1Rai=1600㎡)」とのこと。
1200m四方がそのお宅の耕地で、すべて水田だそうです。
 
その水田を見せてもらいましたが、
青々とどこまでも続いていました。
タイは気候が温暖なため、収穫が年に約2回程度できるそうです。
 

 
その後、色々インタビューさせて頂き、
一段落したので、農用トラクターを見せてもらうことになりました。
 
案内してもらった農器具収納庫には、
これまた私の想像に反してピカピカのクボタ40馬力農用トラクターが収納されており、
その周りには、アタッチメントがいくつも整然と置かれていました。
 

 
農用トラクターは、馬力数、大きさなどから考えると
車より安いのではないかと思いがちですが、
購入価格を聞くと、びっくりするほど高いのです。
さらに、色々なアタッチメントを装備しないと実際の役には立たないため、
それも購入しなくてはなりません。
恐らく、総額は超高級車を購入するより高くなっているのではないでしょうか。
 
なぜこんなに高価な農用機械が購入できるのか不思議ですよね。
農用トラクター以外でも、タイのいわゆる普通の人たちが
アメリカンタイプの大型ピックアップトラックを所有し、
乗りまわしているのも不思議だなぁと感じていました。
 
恐らく、タイは日本に比べ、金利やローンの回数、税金など、
国の金融政策が緩やかで利用しやすくなっていること、
また、農業政策の一環として農産物の生産に手厚い保護が施されているため
農家は安定した収入が得られるようになっているのではないでしょうか。
 
 
2015_0402_01
 
タイには今までも何度か訪れたことはありましたが、
今回は驚きの連続ばかりの農家訪問でした。
 
ただ、ここにきてタイの農業政策が大きく変わるのではないかといった心配があり、
農家の人々は一様に厳しい先行きの見直しを立てているように見受けられました。
 
次回は、タイでの農用トラクターの市場について書いてみたいと思います。