日本の自動車メーカー、2020年第2四半期決算状況
タグ: スズキ, スバル, トヨタ, ホンダ, マツダ, 三菱, 日産, 決算
1、日本の自動車メーカー7社比較
日本の自動車メーカーの2020年第2四半期決算を纏めてみました。
第2四半期(累計)も新型コロナの影響で前年同期に比べ各社販売台数が減少してますが、第1四半期に比べ下げ幅は縮小しています。営業利益/当期純利益は、第1四半期に赤字だったホンダとスバルが黒字に転換しました。一方日産、マツダ、三菱は引き続き赤字の状況です。
2、マツダ、スバル、三菱3社比較
以下会社規模が近いマツダ、スバル、三菱の三社で比較してみました。
前段でご説明した通りスバルは黒字に転換しましたが、マツダ、三菱は赤字幅がやや広がっている状況です。
3、7社通年比較
第1四半期の決算では、スズキが通年見通しを発表しませんでしたが、今回は全社出揃いました。
第2四半期の2020年度全世界販売台数は各社共2019年度を下回る見通しですが、第1四半期の見通しに対しマツダ、三菱以外は上方修正しています。
また売上高も、マツダ、三菱以外は上方修正しています。
営業利益は、第1四半期に対しトヨタが8千億円、ホンダが2.2千億円好転し、日産も赤字ですが1.3千億円好転しています。
4、3社通年比較
マツダ、スバル、三菱の3社比較では、やはり三菱の赤字幅の大きさが目立ちます。マツダも厳しい状況です。一方スバルは着実に利益を確保していく模様です。
5、まとめ
2020年第2四半期の決算は、明暗が分かれた印象です。第1四半期に対し大きく好転したのはトヨタ、ホンダで、両社とも一早くコロナ危機から脱した中国での販売好調が主な要因です。中国の販売台数比率が高い日産も、今後赤字幅を縮小していく模様です。
また経済が回復しつつある米国での販売が中心であるスバルも、着実に回復しつつ有ります。スズキは、新型コロナの感染が深刻なインド中心の販売ですが、健闘しています。クルマを購入する様な富裕層は影響が少ないのでしょうか、、、。
一方、中国や米国での販売台数が少ないマツダと三菱は、回復が遅れています。
<参考>メーカー別地域別販売台数構成比
リーマンショックの時は中国経済頼みでしたが、今回のコロナショックも中国頼みの様相を呈しています。今後も新型コロナの状況次第かと思いますが、中国で販売好調なメーカーは更なる上方修正が予想されます。
弊社は中国市場の分析も得意分野としてますので、ご興味ありましたらお問合せ下さい。
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