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日本の自動車メーカー、2020年第3四半期決算状況

2021.03.23

タグ: スズキ, スバル, トヨタ, ホンダ, マツダ, 三菱, 日産, 決算

１、日本の自動車メーカー７社比較

日本の自動車メーカーの2020年第3四半期決算を纏めてみました。
第3四半期（累計）も新型コロナの影響で前年同期に比べ各社販売台数が減少してますが、日産以外は各社第2四半期に比べ下げ幅は縮小しています。営業利益は三菱以外が、第2四半期よりも更に好転しています。そして当期純利益は、日産と三菱以外が好転しています。

２、マツダ、スバル、三菱3社比較

以下会社規模が近いマツダ、スバル、三菱の三社で比較してみました。
マツダ、スバルが営業利益/当期純利益共に好転してますが、特にスバルの営業利益が大幅に好転（2Q：306億円 → 3Q：983億円）している点が注目されます。

３、７社通年比較

第3四半期の通年見通しに於いても、2020年度全世界販売台数は各社共2019年度を下回りますが、営業利益及び当期純利益の見通しに於けるトヨタ、ホンダの上方修正が注目されます。
ホンダの当期純利益は、第3四半期の見通しで既に2019年度を上回っています。トヨタも営業利益/当期純利益共に大幅な上方修正が続いており、最終的には2019年度を上回るのでは無いでしょうか。
また、日産が営業利益に於いて、大幅に赤字を縮小している点も注目です。

４、3社通年比較

マツダ、スバル、三菱の3社比較では、三菱の厳しい状況は続いてますがやや改善されています。マツダも改善されてますが、スバルは第2四半期での見通しから下方修正しています。今後も米国での販売次第かと思われます。

５、まとめ

2020年第3四半期の決算に於いても、トヨタ、ホンダの好調が目立ちます。また日産の回復も注目されます。これらは何れも中国での販売が牽引しており、第4四半期に於いても中国の需要は好調ですので、中国での販売が多いメーカーは更に上方修正が予想されます。今後も自動車メーカーの中国シフトは、増々強まっていくと思われます。

＜参考＞メーカー別地域別販売台数構成比

 

中国は世界最大の自動車市場で、今後も需要の伸長が期待出来ますが、複雑であり、リスクも多い市場です。
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