日本の自動車メーカー、2021年3月期(2020年度)決算状況
タグ: スズキ, スバル, トヨタ, ホンダ, マツダ, 三菱, 日産, 決算
1、日本の自動車メーカー7社比較
日本の自動車メーカーの2020年度決算を纏めてみました。
2020年度は、新型コロナの影響で前年に比べ、各社販売台数及び売上高は減少しています。
しかし当初の見通しに対し大幅に改善し、特にトヨタとホンダの販売台数は前年比△5%まで戻しました。
営業利益に於きましては、ホンダは前年を上回り、当期純利益ではトヨタ、ホンダ、スズキが前年を上回りました。
2、マツダ、スバル、三菱3社比較
以下会社規模が近いマツダ、スバル、三菱の三社で比較してみました。
需要が回復してきたアメリカでの販売が好調なスバルが、健闘しています。一方三菱は、ゴーンショックにコロナショックが追い打ちとなり、新興国での需要回復の遅れから厳しい結果となりました。
3、7社2021年度見通し比較
今回の決算で注目されるのは、コロナ後を見据えた2021年度の見通しですが、販売台数及び売上高に於いては日産、三菱以外は概ね2019年度並みを計画しています。なお、スズキはインドの状況が不透明の為、未発表。
営業利益及び当期純利益は、スバル以外2019年度を上回る計画です。2020年度は赤字だった日産と三菱は、日産が営業利益に於いて黒字化、三菱が営業利益及び当期純利益共に黒字化を計画しています。
4、3社2021年度見通し比較
マツダ、スバル、三菱の3社比較では、スバルは2019年度を若干下回る計画では有るものの、営業利益及当期純利益の高さが伺えます。三菱は、売上高を大幅にアップし、黒字化を確保する計画になっています。
5、まとめ
2020年度の決算は、中国での販売が好調なトヨタ、ホンダが、年初の見通しを大幅に改善しました。同様に日産も赤字ではありますが、大幅に改善しています。
2021年度の見通しは、全世界的な需要の回復を見込み、ホンダ以外は増収増益を計画しています。
今後更なる需要の伸長が予想される中国、回復しつつある米国、回復の兆しが見えて来た欧州など、今年度は自動車業界の明るい話題が期待出来そうです。
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