注目の中国 新興ブランド-LEAPMOTORやAIWAYS等の商品内容をご紹介-

私たちは、中国の新興ブランドに注目しています。
中国では、ここ数年の間に多くの新興ブランドが立ち上がっています。
彼らは、テンセント、百度等のネット系企業などから1,000億円以上の資金を調達して、自動車メーカーや自動車関連企業、IT系企業などから人材を確保し、最先端のクルマ造りをしています。
開発しているクルマは、概ね共通して中級以上のSUVタイプのEVで、自動運転やコネクティッド、大型ディスプレィなどの機能を備えています。
しかし、新興ブランドの先陣を切り2017年12月にES8を発売し話題となったNIOは、度重なるリコールで販売は落ち込み累計赤字は60億ドルをこえたとの報道も有り、ビジネス的には中々難しい様です。
ビジネス的に上手く行ってませんと、ネガティブな意見が多く出がちで注目度は下がりますが、私たちが注目する点は商品内容の方向性についてです。
新興ブランドの商品内容は、兎に角やっちゃえ感が強く、大手メーカー特に日本メーカーが二の足を踏む様なものを、取り敢えず市場に投入したりしてます。
商品内容を検討しているメーカーにとっては、テストマーケティングして貰っている様なものですから、それらの市場評価を抑えることは意思決定する際、非常に重要な情報になるのではないでしょうか。新興ブランドの商品内容には、将来のクルマの方向性を示唆している部分も有りますので、自社の展開しているセグメントの有無や、中国をターゲット市場にしているか否かに関わらず、要注目です。

1、LEAPMOTOR(零跑)

・浙江零跑科技有限公司(零跑)は、IT企業である浙江大華技術股份有限公司とその創業者が出資して設立した会社。
・上海電気グループを中心に、セコイア・キャピタル、興業証券なども投資(既に20億元調達済み)。
・コネクテッドカーの設計から製造、自動運転、電気制御、クラウドコンピューティング、電池システムの開発などを幅広く行なっており、テスラに続いて世界で2番目、中国では唯一、自動運転の電気自動車を自社生産できる中国版テスラ。

<S01(2019年1月発売、Bseg Specialty EV)>

2、AIWAYS(愛馳)

・2017年に Volvo China元社長と上海汽車の元CFOが共同で設立。テンセントなどから約1,100億円を調達し、時価総額は100億元 (約1,570億円)になったとのこと。
・Aiwaysとは「AI」が人工知能を表し「Ai on the way」の略。

<U5(Dseg SUV、EV、2019年12月発売)>

3、ENOVATE(天際汽車)

・天際汽車有限公司(ENOVATE Automobile)は、浙江電咖汽車科技有限公司(Zhejiang Dianka Auto Technology Co.Ltd.)が新たに立ち上げたブランド。

<ME7(2019年4月発売、Dseg SUV、EV)>

4、SINGULATO(奇点汽車)

・IT企業である360の元副社長が2014年10月に設立。所在地は上海で、従業員数は670名。これまで計6回の資金調達を行っており、累計調達金額は70億元(約1,134億円)を超えた。現在は北京、上海、蘇州、安徽、シリコンバレー、そして日本の宇都宮に研究開発センターを設置している。伊藤忠商事も出資。

<iS6(2020年発売予定、Eseg SUV、EV)>

5、WELTMEISTER(威马汽車)

・威马汽车(ウェルトマイスター)の創業者は、ボルボ中国の副社長や吉利汽車で副社長を勤めた沈晖氏で、設立は2012年5月。
・現在のスタッフは600人。7割が自動車産業からの転職、3割がIT産業から。
・2017年12月に百度から10億USDを資金調達。さらに12月テンセントからも資金調達し総額は120億元を超える規模。

<EX6(2020年1月発売、Eseg SUV、EV)>

6、NIO(蔚来汽车)

・2014年11月設立。創業者かつ現CEOは李斌氏。テンセントの馬化腾(ポニー・マー)、京東の劉強東(リュー・チャンドン)、小米の雷军(レイ・ジュン)など有名起業家が名を連ね、株主にはテンセント、京東、百度、汽车之家(インターネットカーのプラットホーム運営企業)、雷军(小米ceo)、レノボなど。  
・2015年から2017年までの3年間で合計6回の資金調達を行い、累計で20億USD規模を調達。その内10億USDをテンセントから調達。
・NIO(蔚来汽车)のスタッフは、マセラティ、フォード、BMW、マツダなどの自動車メーカー出身者と、シスコ、マイクロソフト、モトローラなどテクノロジー企業出身者が融合する構成、全体で4000人を超えている。

<ES6(2018年12月発売、Eseg SUV、EV)>

7、LEADING IDEAL(理想汽車)

・理想汽車 (Leading Ideal)は、(江蘇車和家汽車有限公司;Jiangsu CHJ Automotive Co., Ltd.)の電気自動車ブランド。
・CHJオートは自動車情報サイト「汽車之家」などを創業した李想氏が15年に設立した企業。

<ONE(2019年4月発売、Fseg SUV、レンジエクステンダー)>

8、XPENG(小鵬汽車)

・創業者の一人の何小鹏は以前UCというネット企業を経営しており、アリババにその企業を売却した経歴を持つ。
・従業員数は1000名、うち7割を技術者が占める。広州汽車、BYD、フォードなどのメーカーからのキャリア組と、アリババ、テンセント、サムスン、華為(ファウェイ) などのテクノロジーキャリア組の構成。テスラで、自動運転技術の重要な役割を担っていた谷俊丽氏も2017年10月にテスラを退職しこの企業に参画している。

<G3(2018年12月発売済、Cseg Car、EV)>

9、HOZON(合衆汽車)

・浙江合衆新能源汽車有限公司は、中国の新興自動車メーカーとしては、国家発展改革委員会と工業情報化部の双方から「新エネルギー自動車生産に関する企業および製品の参入認可」を受けた希少な企業。
・2018年に浙江省に初のスマート工場を設立し、2019年には江西省で2カ所目の工場が着工。新工場は50億元(約800億円)を投じて50万平方メートルの敷地に建設され、プレス・塗装・溶接・組み立てまでの全工程を手がける生産設備のほか、樹脂加工やバッテリーパックの生産設備も備える。
・新工場は2020年末からの稼働を目標としており、稼働すれば年間10万台を製造できるようになる。同社全体の製造台数は2工場合わせて年15万台となる予定。
・2014年10月に資本金6億2600万元(約100億円)で設立された同社は今年4月、政府系産業投資ファンドから30億元(約470億円)調達し、累計70億元(約1100億円)以上を調達。

<U(2020年発売予定、Dseg SUV、EV)>

10、BYTON(拜腾)

・設立は2016年。南京市やFAWグループ、バッテリーメーカーのCATLからの出資も受けている。
・バイトンを立ち上げたのはBMW i部門を率いていたカーステン・ブライトフェルド氏と、インフィニティ(日産の高級車  部門)の中国事業のトップだったダニエル・キルヒャート氏。この2人を口説いたのが、中国で最大級の自動車ディーラー 「中国和諧汽車(チャイナ・ハーモニー・オート・ホールディング)」の創業者馮長革氏。
・BMW i、テスラ、ルノー・スポール、グーグルの自動運転自動車部門やアルパインといった自動車関連会社の幹部がバイトンに参加している。「M-Byte」をデザインしたのは、BMW i3などをデザインしたベノイ・ジェイコブ氏。 
・2017年9月に2.4億USD規模の資金調達に成功し、累積の資金調達額としては3億USD規模の資金を集めている。
・製造ラインでは、2017年9月8日から110.7億元を投資し自社製造が可能となる南京工場。年間30万台製造する見込み。

<M-Byte(2020年発売予定、Eseg SUV、EV)>

11、Lynk & Co(吉利汽車のサブブランド)

・2016年に設立され、開発は主にスウェーデンのボルボで行い、生産は中国とベルギー。プラットフォームは親会社である浙江吉利控股集団、ボルボと共用。 販売方法は独特で、ショールームはあるが「Lynk & Co」独自のディーラーは設けず、メインテナンスはボルボのサービス工場等が請け負う。注文はネットでのみ受け付ける。

<02(2018年6月1.5/2.0Lターボ発売、2019年9月PHEV発売、Cseg SUV)>

12、WEY(長城汽車のサブブランド)

・長城汽車のプレミアムSUVブランド。CEOはドイツ人、車両開発には様々な国から1600人の専門家が携わっている。

<P8(2018年4月発売、Dseg SUV、 PHEV)>

13、まとめ

中国新興ブランド車は、自動車メーカーやサプライヤーの企画開発に於いて、注目すべき点が多々あります。特にインパネ周りの大型ディスプレィ搭載による、機能やコンテンツ内容などHMI関連については、今後の方向性を探る為にも十分な市場調査の実施/分析が必要かと思います。
これら中国市場やHMI関連は、当社が得意としている分野ですので、ご興味ありましたら「下記お問合せをクリック」若しくはお電話にてお問合せ下さい。

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