日本の自動車メーカー、2022年第2四半期決算状況
タグ: スズキ, スバル, トヨタ, ホンダ, マツダ, 三菱, 日産, 決算
1、日本の自動車メーカー7社比較
日本の自動車メーカーの2022年第2四半期決算を纏めましたので、ご紹介いたします。
第2四半期の全世界販売台数は第1四半期と同様に、スズキ(インドでの販売が好調)、スバル(米国での販売が回復)以外は前年同期を下回っている状況です。
売上高は各社前年同期を上回っています。
営業利益は、トヨタ以外が前年同期を上回り、当期純利益においては、スズキ、マツダ、スバル、三菱が前年同期を上回っています。
トヨタ以外は、資材費の高騰を為替差益が上回りましたが、トヨタは資材費高騰による影響が大きく為替差益ではカバーしきれない模様です。
2、マツダ、スバル、三菱3社比較
以下会社規模が近いマツダ、スバル、三菱の3社で比較してみました。
3社とも売上高、営業利益、当期純利益が大幅に増加しており、特に円安による利益増が大きい状況です。
3、7社通年比較
全世界販売台数の2022年度通年見通しは第1四半期の見通しに対し、インドでの販売が好調なスズキ以外は下方修正しています。
売上高は各社上方修正し、営業利益及び当期純利益においては、トヨタが据え置いている以外は各社上方修正している状況です。
4、3社通年比較
マツダ、スバル、三菱の3社比較では、3社とも売上高、営業利益、当期純利益共に上方修正してますが、スバルの大幅な利益向上が目を引きます。
5、まとめ
2022年度第2四半期は、引き続き半導体不足が販売台数に影響を与えてますが、さらに急激な為替変動(円安)が「資材費の高騰」や「為替差益の大幅な増加」など、各社の損益に大きな影響を与えている状況です。
2022年度通年見通しにつきましては、引き続き円安を見込み収益を上方修正しているメーカーが多い状況ですが、今後は円安が落ち着いても収益を確保できる様な財務体質が求められるのではないでしょうか。
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